別居で介護

旦那様の両親の介護を卒業した途端、実家の父の介護がスタート。

別居で介護


 父は、
 頭部内出血、右肩骨折、
 右肘がらの出血と診断。
 破傷風感染の確率が40%とかで
 破傷風の予防接種を3回すると
 説明がありました。


 相手は70代前半の女性。
 高齢者が後期高齢者を
 轢いた事故でした。


 父は意識があり、会話もできましたが
 事故当時の記憶がなく、自分が何故
 ここに居るのかは理解できておらず、
 周囲からの説明と、自分の身体の
 傷と痛みで納得した感じでした。


 コロナのせいで顔を見ることも
 話しかけることもままならず
 看護師さんからの情報しかないまま
 入院生活が始まりました。


 父の居る病院に、相手の保険屋さんも
 駆けつけて、マニュアル通りの
 挨拶をして、山のような書類を
 置いていきました。


 これが約一年前の話です。

別居で介護


 話は少し戻ります。


 義父さんを埋葬して、財産放棄の
 手続きをしながら、引越し先を
 探していた時、実家の母から
 電話がありました。


 お父さんが車に撥ねられて
 救急車で病院に向かってるの。


 小雨の降っていた夜
 22時過ぎくらいでした。


 家から実家までは、電車で2時間半。
 旦那さんはすでにほろ酔いで
 運転は無理でした。


 意識はあるから大丈夫だとは思うけど
 複数受診してる科があるから
 診療科が全部ある病院がなくて
 小一時間程離れた病院に搬送なの。
 息子(私には弟)が来てくれたから
 また連絡するわ。


 と、何もできず夜を過ごし
 とりあえず翌朝実家に向かいました。

同居で介護

 義父さんが亡くなってから
 旦那さんは出張を切り上げて
 帰宅したのですが、コロナで
 飛行機が減便されていてその日の
 うちには帰れませんでした。


 約半年前に義母さんが他界していたので
 その時の葬儀屋さんに義父さんを
 お願いしました。


 1年の間に義両親をおくるなんて
 旦那さんも私も思いもしませんでした。


 ただ、旦那さんは両親が高齢だったので
 常にそれなりの覚悟はしていたそうで
 仕方ないよな。。。とだけ寂しそうに
 呟いていました。 


 義母さんの時よりも、少しだけ
 義父さんの葬儀は賑やかでした。


 納骨は旦那さんと私で静かに済ませ
 残された義父さんの家と家財。


 実は汚屋敷だった義父さんの家。
 借地に建ててあった義父さんの家。
 庭には大きな石がゴロゴロ置かれて
 何本もの木が植えられていました。


 その処分という難問。


 生前から分かってはいたのですが
 土地の買い取りか、建物を壊して
 更地での返却という契約でした。


 遺産なんてないに等しい上に
 多額の負の遺産。。。


 どうにもならず
 財産放棄の手続きをして
 義父さんの家を出ました。